2020年3月17日火曜日

walthers #933-3225 穀物サイロ~その3~

ボクにとって、模型、プラモデルを製作するときに、「色塗り」「塗装」は、大きな障壁になってきた。
正確に言うと、どうしても「面倒くさい」と思ってしまう、悪いところがある。
マスキングもしなきゃいけないし、色によって、塗る順番も考えなければいけない。
スプレー、吹き付け塗装をするためには、周囲の養生も必要だ。
エアーブラシ、ピースコンやコンプレッサーは、道具のメンテナンスも必要。
ラッカー系塗料だと、シンナー中毒にならないよう、換気も必要だ。
かといって、筆塗りできれいに仕上げることができるほどの技量はない。。。
スプレーで吹き付けても、せっかちな性格が災いし、厚り塗り重ねすぎてしまう。。。
失敗に対する恐怖も、ボクにとって「塗装」を大きな障壁としてしまった。。。

walthers #933-3225 穀物サイロは、walthersへの直接発注後、約3週間の船旅を経て、我が家に無事届き、ボクのテンションは最高潮、組み立てまで一気に進んだものの、いざ、「塗装」という段になって、進行は止まってしまったのだった。
特にこのモデル、透明の部品で一体に作られた、窓と窓枠、窓枠は色を塗りたいが、窓はきれいに透明にしたい!と思うと、そのマスキング方法をどうするかというところで思案に暮れてしまった。

そして、そのまま何と、ボクはこの模型を「お蔵入り」させてしまうことになる。
プラモデルを未完成で熟成させても、何の味も出てこないのであるが。。。

そして、寝かすこと、約15年。
2019年5月に、それまで勤めていた会社を辞めて転職することになり、その間に約1か月の有給休暇消化期間を得たことで、やっと再び箱から取り出したのであった。
今回、「塗装」という障壁の突破口を開いたのは、こちらの「アクリル絵の具」である。
アクリル絵の具が、プラスティックの塗装に使用できることは、「」で紹介されていた。
その後、気になってWEBを検索してみると、たくさんの作例も出てきた。
ボクは昔、よく絵を描いていたので、チューブ式の水彩絵の具やアクリル絵の具を、平面のパレットの上で混ぜ合わせ、塗る方が慣れ親しんでいた。ほとんどがビン入りのプラモデル用塗料に対して、抵抗感があったのである。
アクリル絵の具は、有機溶剤の有毒な臭いも無く、そして、仕上がりが程よい「艶消し」マット調に仕上がるところも、ストラクチャーの塗装にはぴったりだと思った。
塗装について突破口が開けると、工作もサクサク進む!
屋上に設置する給水塔?
やはりここで、海外プラモデルによくある、説明書通りにパーツが組めない!なんて事態が発生したけれど、すこしパーツを切り詰めることで、何とか回避。。。
こういう小物が充実してくると、一気にやる気も増してくる!
15年熟成させた!?各パーツを塗装のために台所用洗剤で洗浄し乾かしている。
15年の時を経て、パテを盛ったところが茶色く変色している。。。涙
ただし、強度的に問題無いと判断し、このまま作業続行。
さて、アクリル絵の具で塗装するのだが、まずは、ダークグレーを下地としてラッカー系スプレーで一吹きする。
まぁ、これは、今までの経験上なのだが、ストラクチャーの場合、塗り残しや、色のムラが出てしまった場合に、プラスティックの地肌が見えることを防ぐのと、明灰色や白よりも暗くて濃い色の方が「汚れ」「経年劣化」のような効果が出るためである。
恐らく、鉄道車両や車のボディーのように、塗った色の発色を良くしたい場合、下地はもっと明るい色の方が良いだろう。

穀物サイロのタンク本体は、シルバーにしようと思っていたので、建屋部分を塗る。
Walthersの箱の写真の印象が強かったので、へそ曲がりなボクは、少し黄土色?クリーム色?っぽい色で、当初塗ってみた。
少し薄めに溶いて、筆ムラも気にせず塗り進める。
塗料が乾燥すると、確かに、艶消しマットな感じが、自然にコンクリートの質感のようになってくる!
懸案事項だった、窓枠は、この際、面倒なマスキングを一切無視することにした笑
そうしないと、ボクの作業が進まなくなりそうなので。
細い面相筆を寝かして、窓枠の凸部分にだけ色を塗る。
失敗しても、アクリル絵の具ならば、乾燥する前なら、水でふき取ることも何とか可能である。
少し古い鉄筋コンクリートの鉄製窓枠を意識して、白緑色で塗ってみた。

並べてみると、やはり、黄土色だと少し暗い印象。
ボクの勝手な構想として、この建物が建設されているボクの妄想の鉄道「浜鷹臨港鉄道」は、あくまで戦後の操業開始、そして、この穀物サイロが建設された埠頭自体、戦後に海が埋め立てられて、港が建設された、との、全く勝手な妄想の上に成り立っていたので、建築年代は、戦後、古くとも1950年代から60年代にかけての建物にしたい。
そうすると、やはり、無難な色は、Walthersの完成見本と同様、白色の方が似合っている気がする。。。
そして、結局ボクは黄土色の上に白色(ホンの少しクリーム色なのだが・・・)を重ね塗りしたのだった。

塗装が終わると、ほぼ同時進行で、walthers #933-3225 穀物サイロを設置する、モジュール(ジオラマ土台)も制作してみた。
実は、15年前に、既にレール等は敷設済みの土台があった。
サイズは、600mm×450mm、極薄の3mmベニヤ板と角棒で組んだものである。
「浜鷹臨港鉄道」の埠頭の風景を再現する。
レールの間に敷設された側溝?入換作業員用の通路。


 
バラスト(線路の石)散布前。
レールは、TOMIX製で、15年の歳月を経る間に、ポイントレールは1世代前のものになってしまった。。。涙
ボクの基本姿勢として、まず、レールを全てレッドブラウンで塗装する。
絵的に!?レールと道庄(バラスト部分)に一体感が出て、この後のバラスト散布作業という難作業に対して、やる気が出てくる笑
レールの間は、道庄の高さまで3mmのスチロールパネルで嵩上げ。
舗装部分は、3mm+2mmのスチロールパネルで、レール面と同じ高さまで嵩上げしてある。
バラスト散布後。
毎回のことながら、ボンド水溶液の濃度に四苦八苦して、最初は、乾燥後、ほとんどが固着できず。。。
そして、バラストの色合いにも四苦八苦。
足掛け3日間、バラストを撒いていた。
やっと合格点の感じになってきたが、写真に撮ると、色合いがまだまだおもちゃっぽいなぁ。。。
5月に扇町で実物を見た、ホキ10000を並べてみた。




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