2021年11月3日水曜日

381系特急「やくも」に乗ってきました!

 

帰省がてら、最後の国鉄型定期特急列車、381系特急「やくも」に乗車してきました!
1982年の伯備線電化から、振り子式車両381系が導入され、走り続けて40年余り・・・
2021年3月13日のダイヤ改正で、JR東日本の185系特急「踊り子」が引退し、気が付けば、国鉄特急型車両を使用する、最後の定期特急列車になってしまいました。。。

いやぁ、ブルートレイン世代のボクらとしたら、「国鉄特急」といえば、「L特急」!
この「電気釜」とも呼ばれる、485系(489系)、183系(189系)、そして振り子式の381系!!

2018年新宿で撮影したリバイバル特急色の189系。
少し前まで首都圏でもよく見られたし、リニューアルされた485系が東北でも走っていたので、まさか特急「やくも」が最後になるとは思っていなかった。。。

・・・とはいえ、コロナ禍で感染者は日に日に増して、緊急事態宣言が発令されている状況が続き、いざ、県境を越える移動や旅行が制限される状況になればなるほど「岡山に帰りたい」という思いは募るばかり・・・

そんな「ステイホーム」な状況で、せめて鉄道模型で381系を購入!
特急「やくも」への熱い思いを馳せた動画が、こちらですw
やっとコロナも少し収まってきて、親とも約2年会っていないし、「そろそろ帰ろう!」と決心したボクは、もちろん!?特急「サンライズ出雲」の出雲市行きの切符を予約したのでしたw

ということで、旅の始まりは、「サンライズ瀬戸・出雲」から。



前回、2019年は、のびのび座席でしたが、今回は熟睡したかったし、少し奮発して、B寝台シングル個室!
東京から乗りましたが、神奈川県民としては、やはり「崎陽軒シウマイ弁当」!

そして、新幹線以外で煙草が吸える唯一の列車になっちゃいましたね。
今は喫煙個室内だけですが、数年前までは、喫煙車デッキにも灰皿がありました。

「ななつ星」「四季島」「瑞風」など、観光クルーズ列車もがんばってほしいですが、サンライズ号のように、切符だけで思い立った時に(って、予約するの大変だったりしますが・・・)移動手段の選択肢として、定期夜行列車に乗車できることは、本当に幸せだと思います。
うーん、新幹線至上主義のJR〇海は嫌がるだろうけれども、関西、九州、東北などに新幹線を補完する形で、値段を新幹線並みに抑えて走らせれば、けっこう需要はあると思うのですが。。。
「旅情」なんて関係ない!高速バスで安く移動できればいい!という人もいるんだろうけれども・・・。
とはいえ、この「サンライズ」も、数年後の車両更新時期とか、リニアが開通する頃とか、いつ無くなるかわからない。
できる限り、乗れる時に乗っておきましょう。
さて、心地よいジョイント音と揺れに身を任せながらおやすみなさい。

おはようございます!岡山駅、6:27着。
みんな大好き、「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」の切り離し作業。
先頭から7両は、切り離されてそのまま6:31発「サンライズ瀬戸」として発車していきます。
そういえば、ボクは、岡山までは、ブルートレイン「瀬戸」時代を含めて何回も乗っているし、実は出雲市までは、以前にも何度か乗っているのだが、ふと考えると、瀬戸大橋を超えて、高松まで乗っていない。。。
次回こそ・・・(←いつ?)

「サンライズ出雲」は、6:34岡山発、倉敷からは、朝霧のかかる高梁川沿いに伯備線を走ります。

足立駅では、1973年大ブームになった「伯備線D51三重連」の発送元である「足立石灰工業」が盛業中であることを確認!



途中、上石見で特急「やくも」と交換。

伯耆大山では、こちらもいつまで見られるかわからない、EF641000番台貨物を確認!

そして、「サンライズ出雲」は、終着、出雲市駅に到着しました。

出雲市駅も何度か来ておりますが、高架化されて、変わりましたね!
ちょうど前のBLOGで、1992年急行「だいせん」に乗車した出雲市駅地上時代の写真を掲載しておりました。

ブルートレインLED化大作戦!!~その4 急行「だいせん」の思い出~

「神有月」に出雲市駅!
とりあえず、駅の中の「出雲の國 麺家 JR出雲市駅店」でおそばをいただきましたw

そして、いよいよ!!特急「やくも14号」出雲市10:31発!!
この少し不格好な増設貫通扉も、「やくも」の特徴と言えば、特徴なのですが、ボクは381系100番台の貫通扉のないつるんとした顔が好きですね。

クモハ381-501(自由席)∔モハ380-78(指定席)∔サハ381-230(指定席)∔クロ381-130(グリーン席)の「ゆったりやくも」パノラマ無しの4両編成。
一昔前の、7両や9両の長編成時代から比較すると、かわいいというか、寂しい編成ではあります。

指定席を取ったので、モハ380に乗りましたが、自由席の先頭車で、いろいろな席を楽しんでも良かったかなー、というくらい、まぁ、コロナの影響もあると思いますが、出雲市出発時点では、心配になるくらいガラガラの乗車率でした。
ただ、松江、米子で、6割程度の席は埋まりました。
車内は、客席がデッキ(乗降口)よりも数センチ低くなっているのが、重心を低く抑えようとした振り子式電車の特徴。
381系で実用化された、「自然振り子式」の乗り心地については、「車酔いを起こしやすい」という酷評も聞くし、実際に小学生のころ、いとこが特急「やくも」に乗って、完全に酔ってしまった話も聞いていた。
ボクも、実は幼少時に何度か乗っていたのだが、今回改めて乗ってみて、恐らく伯備線の線路路盤も強化されているのもあるだろう。
正に「振り子式」を最大限に発揮して、曲線でもスピードを落とすことなく、
「タタッ、トトッ、タタッ、トトッ、タタッ、トトッ・・・」
と、普段乗っている電車と比較しても、非常に軽やかな走りであった!!
非常に快適で、うとうと眠気を催していると、あっという間に、13:38岡山着。
岡山に着くとすぐにヘッドマークが「回送」になってしまった。。。涙

本当にあっという間の381系特急「やくも」の旅でした。
寂しくて待っていたら、引き上げ線で再び「やくも」のヘッドマークを出してくれた!
八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を

「古事記」に出てくる、スサノオノミコトが、ヤマタノオロチを倒した後、クシナダ姫と一緒に新居を建てる、満ち足りて平穏な気持ちを詠った、日本最古の和歌だそうです。

「八雲立つ」は、「出雲」にかかる枕詞となりました。
そこから取られた、由緒正しき列車名「やくも」。

JR西日本では、来年度にはこの特急「やくも」に新型車両を導入すると発表しています。
今回は、出雲滞在が超短時間だけだったので、可能であれば、出雲大社参りなども兼ねて、もう一度ゆっくり乗りたいし、中国山地の大自然の中を走る姿も撮っておきたい。
381系よ!末長い活躍を!!










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