2021年3月10日水曜日

赤穂線西浜から山陽本線宝殿までのセメント貨物 ~その1~

 
兵庫県の相生駅から、岡山県の東岡山駅まで、山陽本線の南側の小都市を結びながら走る、赤穂線。「赤穂浪士」で有名な「播州赤穂」や、片上鉄道の終点「片上」(片上鉄道が国鉄と接続していたのは和気駅でしたが)、日本刀の名刀「備前長船刀」の「長船」や、奇祭西大寺はだか祭りで有名な「西大寺」など、各駅毎になかなか特徴があり、ボクにとっては、なかなか魅力的な地元の電化単線ローカル線です。

この赤穂線、1995年まで、定期貨物列車の設定がありました。
最後は、住友セメント工場があった播州赤穂の隣の貨物駅「西浜」から、山陽本線「宝殿」までを結んでいました。

家で鉄道模型を走らせ始めて、岡山の実家に眠っていた鉄道模型もいくつか親に頼んで送ってもらいましたが、その中でも走らせたかったのは、この写真の、EF65一般型の牽く、住友セメントタキ1900貨物列車。

赤穂線のセメント貨物列車の雰囲気です。
実際は、タキ12両編成だったそうなので、半分の長さですが、雰囲気で!

ボクが持っている模型のタキ1900は、今は無き、河合商会製。
今では、KATOもTOMIXもタキ1900を精密な最新技術で模型化してくれているので、いつか住友セメント所有車も!と待っているのですが、まだ発売されません、、、
KATOやTOMIX製品もそこそこ高価なので、上手くできる自信も無いのに、会社名を書き替える改造も気が引けます。以前は小メーカーから、「住友セメント」の社名インレタも発売されていた覚えがありますが・・・。

親戚の家が、一時期、山陽本線「土山」(かつて別府鉄道の起点だった駅です)にあり、小学生から中学生の頃、山陽本線で何度か訪問したました。
その時に、当時から車窓にへばりついて、貨物列車などを変態的に観察していたボクは、「宝殿」駅に住友セメントの専用線があるのを見付けました!!
そして、インターネットも無い時代に、よく調べたと思いますが、その宝殿駅のセメント貨物の出発地が、赤穂線の「西浜」であることを知りました。
廃止前ギリギリ、1995年頃、赤穂線西浜駅(もう西浜信号所となっていたか?)の写真です。
背景の右側が住友セメント赤穂工場。
今思うと、何故ワム80000貨車がいるのでしょうか?
住友セメントタキ1900。

実は、このタキ1900が、貨物列車として、赤穂線内を実際に走行しているところは、ボクは見たことがありません!
WEBで探して、唯一、走行写真を掲載されていた、ル・シエルさんの「~いつか見た空~」BUOGのリンクを掲載させていただきます。


西浜駅の貨車についても書かれています。


実は、今でも、赤穂線の「天和駅」にある三菱電機専用線までのシキによる特大貨物については、一応不定期貨物の設定があります。
1995年頃、天和駅三菱電機専用線のバッテリーロコ。

最近では、2019年にシキ1000による特大貨物が走ったらしいです。

ところで、赤穂線のセメント貨物は、しんがりに、ちゃんと!?車掌車ヨ8000を連結していたらしいです。日本の鉄道貨物列車は、1985年以降、原則として車掌車の連結と列車掛(車掌)の常務を省略していきました。特殊な事情、例えば、紀勢本線鵜殿までの貨物列車などは、山中で列車無線が通じ難いエリアがあるということで、車掌車の連結をしていた例がありましたが、赤穂線は何故、最後まで車掌車が連結されていたのでしょうか?




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