2021年3月22日月曜日

車両展示用シーナリーセクション製作記(2013年の話)~その1~

 

今回は、2013年に突如思い立って制作した、車両展示用のミニシーナリーセクション(ジオラマ)の製作記を残しておきます。

と言いますか、今、新たなレイアウト製作に取り掛かかっています。
シーナリーの製作にあたっては、この前回2013年のミニシーナリーセクションの反省点等を生かしていきたいと思っており、シーナリー製作にあたって、いろいろな要素を盛り込んで、いわばボクにとって、シーナリー製作の「習作」となりましたので、失敗点も含めて、みなさまの参考になればと、書き残しておきます。

てか、2013年から、書こう書こうと思いながら放置していたことにやっと手を付けた、この筆の遅さよ・・・涙

きっかけは、100円ショップ「ダイソー」で300円で売られている、コレクションボックス「アーチワイド型」を購入したこと。横の長さが、ちょうどNゲージの20m級車両2両分+αくらいなので、上手く配置すれば、ちょうど良い車両展示台になるかなー、と。

どんな風景にするか迷いましたが、ボクが持っている、Nゲージ車両の多くが似合う、純日本的な、田舎のローカル線にしました。
ちょっと作ってみたかったのが、「夏の田んぼ」です。
夏、列車に乗っていると、車窓の緑一面の田んぼにそよ風が吹き、緑の稲が一面波打つ光景・・・まぁ、小さな展示台なので、田んぼの一部分しか表現できませんし、後ほど書きますが、今回の「夏の田んぼ」は、思ったほどうまくいかなかったのですが・・・

一番底部分の基本のベースには、手元に余っていた2mm厚のケントボード紙を使用しました。木製板やプラ板よりも加工がしやすく、ある程度の強度もあるのですが、色を塗ったり、シーナリーを造形した時、水分による反り、変形の恐れがあるので、あまり大きなものには向かないかもしれません。

2mmケントボードの上に、3mmスチロールを貼って、田んぼと畦道の高低差を出すようにします。
線路には、さらに道庄として、2mmのスチロールを敷きました。
線路は、スペースをいっぱいに使いたかったのと、自然なカーブを再現したかったので、家で余っていたPECOのフレキシブル線路です。
舗装道路と踏切は、更に3mmスチロールでかさ上げして、アスファルトはボール紙を貼っています。
ボクは、ざらざらした質感と、加工のしやすさで、舗装道路にはプラ板よりも、ボール紙を多用しています。安価だしw
ただし、こちらも塗装や、シーナリー工作の水分で反ったり波打ったり、変形するので、下のスチロールとしっかり固着します。写真は、スチロールの切れ端を挟んで、クリップで固着しているところ。ちなみに、接着は、ほとんど木工用ボンドで行っています。

ストラクチャーとして、トミーテックジオコレの、「農機小屋と農機B」を使用してみました。
トミーテック、ジオコレの建物やアクセサリーが充実してきたことは、非常にありがたいのですが、正直、ボクにとっては、「使えるもの」「使えないもの」の差が大きくあります。
ジオコレは、どうしても、その作りに粗さがあったり、また、歪みや、ドライブラシによる塗装など、ウェザリング、経年感を強調したその造形は、イメージと合わなかったりします。
素材として、一部加工したり、塗装し直して使いたい!と思っても、非常に肉厚なプラスティックで造形!!カッターナイフの刃が立ちません!!
使いたい部品に限って、本体と一体成型されていたり、マスキングも容易ではなかったり、改造には向いているとは言えません。
まぁ、それゆえ手軽に使える「頑丈さ」があるのでしょうけれども・・・

今回の「農機小屋と農機B」については、日本全国、汎用的に、農地の片隅にいかにもありそう!な好ましい形状。
そして、壁が無く細い柱のみという、シースルー!?な感じを上手く表現していて、これをもし自作するとしたら、なかなか大変だし、この構造である程度の強度を保つのは、ジオコレのプラスティック一体成型だからこそ、と思います。

塗装は全て塗り直すことにしました。
また、肉厚で大きなベースが付いていますが、建物分最小限のみ切り出して(カッターナイフとPカッターでひたすら何回も切り出しました涙)、スチロールのベースをくりぬいて埋め込み、一体化しました。

シーナリー全体のベースができたら、本格的なシーナリー工作、塗装の前に、家にあった適当な歪みの無い、9mm厚さ程度のベニヤ合板に画鋲で固定しました。
歪みを防止するためです。

踏切部分です。
できるだけ、道路の路面をレール上面のレベルまで上げています。
市販されている踏切や、一般的なレイアウトの作例では、道路が線路の直前で急傾斜になっているものが多く、それは、非実感的だと思っています。
まぁ、Nゲージの線路自体がオーバースケールなので、ある程度は仕方ないのかもしれませんが。

次回は、シーナリー工作の次の工程について書きたいと思います。

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