2013年12月21日土曜日

浜鷹臨港鉄道竣工にあたって(再掲)

初夏。
夏休み前、放課後は必ず角の駄菓子屋でくじを引いて、買ったお菓子を食べながら前の小川で遊びます。
こないだはびっくりするくらい大きな牛ガエルを捕って、次の日教壇に隠して先生が腰を抜かしました。
今日の狙いはこの川のヌシの大亀です。


浜鷹臨海鉄道、竣工にあたっては、2007年にso-netblogで掲載したものの再掲になります。
初回は、自分が中学生の時の作品から。


当時、試行的授業として、一週間に一時間、選択授業というものがあり、絵を描くことも好きなボクは、「美術」を選択した。
その授業の卒業前の自由課題として、作成したものである。
勿論、ただ単にNゲージのストラクチャー制作をするわけにはいかないから、コンセプトは、日本の忘れられつつある懐かしい風景を鍋のサイズに凝縮して味わって頂こうというもの。タイトルは、「いただきます、日本」だったか、「日本の情景、いただきます」だったか・・・。
しかし、映画「三丁目の夕日」や、リリー・フランキーの「東京タワー」のヒットや、TOMYTECの建物コレクション、バンダイ「私の生まれた街」などが発売されるずっと以前に、日本人のノスタルジーに訴えるこの作品は学校内でなかなか好評で、暫く校内に飾られた。勿論時代設定とした1960年代、1970年代に最も感銘してくれたのは、中学生である友人よりも、先生方であったが。


駄菓子屋の建物は当時岡山市東山にあった中学校の前にあった建物をプロトタイプとして、プラ板で作成。
雑誌鉄道模型趣味(TMS)1988年12月号にプラ板自作による羽目板木造建造物「機関車駐泊所」の素晴らしい作例があり、その詳細記事を元に作成しました。

プラモデルは何度も作成していましたが、いつも着色の段階で失敗(未だに上手いとはいえませんが)していました。この作品も柱と壁の塗り分けに雑さが目立ちますが、初めて「フラットアース」(艶消し剤)を使用。その効果に感動したのを今でも覚えています。それまではグリーンマックスの建物キットも艶アリアリで塗ったくって、何故こんなに実感味が無いのか、と嘆いておりました。川床には砂場の海砂を使用し、青緑に塗って木工用ボンドを塗りました。草や木の葉には台所用スポンジタワシを多用。結果として一部使用したライケンより実感味があり、安上がりです。
今でこそWOODLANDSCENICS社の超実感的(かつ高価)なレイアウト用品が手に入りますが、当時岡山で手に入るといえばTOMIX製品のみ。
しかし、使い方によっては今でもナイロンタワシは欠かせません。
お陰で100円ショップのスポンジ、タワシ類は「草木の材料として使えるかどうか」を基準として選んでしまいます。

ところで、こうやって約15年経った作品を見て、カラーパウダーの退色っぷりときたら・・・。
まぁ、15年ももつ必要はありませんが、もうひとつの作りかけのレイアウトに至っては、多少なりとも日が当たってしまうこともあり、一年経てば青々した草原が枯果てていました・・・結局今後は少々高くてもフォーリッジを使うことになりそうです(泣)





0 件のコメント:

コメントを投稿